最近のローコード開発ブームで思うのは、それって本当にコスパ良いの?

07.16.23 11:26 AM - コメント - By 森本伸夫

プラグインに囲まれる、プラグインシンドロームになって無いですか? 

昔々、Lotus Notesというグループウェアアプリがあって、
今で言うローコード開発環境を備えていたので、
Lotus Notesユーザーの多くはSFA/CRMもどきの顧客管理アプリを作っていました
(今もNotes/Dominoとしてしっかり利用されています)

その理由の一つには、
グループウェアというコラボレーション環境にマッチしたものだったということもありますが、
当時のSFA/CRM専用アプリはかなり高額だったこともあると思います。

現在はOracle傘下であるSiebelの場合、
1クライアントあたり20万円、
さらにサーバー環境も自社内に持つ必要がありました(価格は記憶が定かではありません)。

それに対して、
Lotus Notesのライセンスは1クライアントで2万円弱、
ちょっとした学習だけで誰でも業務アプリを作成できる。
使用するユーザー数が増えれば、
顧客管理アプリを開発に費用をかけても十分に回収できた。

そして何より、
Lotus Notesは必要な機能の部品がほとんど用意されていたので、
ーザーはそれを使って開発するだけでよかった。

で、最近のローコード・ノーコード開発ブームで思うのは、
それって本当にコスパが良いの?

例えば、サイボウズ社のkintoneでSFA/CRMもどきの顧客管理アプリを作ったとして、
ライセンス費用が1クライアント1,500円なので安いと感じるが、
顧客管理としてまともに利用するには、
メール送信、入力フォーム、ダッシュボード、カレンダーまで
外部のサービスをプラグインと称して購入する必要がある。

そして、その開発費用は、たとえ社内で開発したとしても、
社員の時間単価が必要になる。

一方、私がお勧めしているZoho CRMであれば、
今や1クライアント1,680円で上記で書いた全ての機能があらかじめ組み込まれている。
スマホアプリも名刺リーダーもついてます。

そのアプリ、本当にコスパ良いですか?

森本伸夫